Song16

オリジナル曲第十六弾

『いとしのグルティーナ』
Lyrics&Music&Arrange:汐日
Vocal:Number Bronze



スワロウの頭をぶちぬいて
はしゃぐプレヤデスのひかりを受けた
果物ナイフの切っ先が
僕のはらわたを裂いた

アダムの果実と おそろいリップで
汚れたブラウス むせかえるコロン
焼けつく痛みは マカロンのあじ

どーして?
むじゃきなミセス・グルティーナ
おしゃべりしないの
たしかなことはただひとつだけ
蒼いリンドウの瞳は僕を映さない
それだけのこと

拒むならもっと かしこくじょうずに
鼻歌まじりにうそぶいてごらん
とある健やかな秋の夕暮れ



「どーして?」
おしゃまなミセス・グルティーナ
こんなに愛しいのに
「離れていったのはあなたのほう」なんて
ばかなことを云うね
きみへの愛は そこなしの海

積み上げたドルチェ シロップ垂らして
嘲る白い手首をすするよ
ねじり切れるような甘美な毒が
しぬほど痛い
僕だけのシアワセ
その手で貫いて
ぐちゃぐちゃに混ぜて




いとしのグルティーナ





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